イースター献金
イースターが3月にある年には、4月決算の教会では、イースター献金を次年度の収入とする場合があります。この場合、科目「前受金」を利用して、収入を次年度に持ち越す処理を行います。
(1) 受領時
【例】2021年3月10日、次年度分のイースター献金として1000円を受領した。
今年度用のファイルに以下の仕訳を入力します。
※イースター献金の科目は一例です。
現金 1,000 / 特別献金(イースター) 1,000
(2) 年度末の振替
【例】2021年3月31日、今年度に受領していたイースター献金(合計10,000円)を次年度分に振り替えた。
今年度用のファイルに以下の仕訳を入力します。
特別献金(イースター)10,000 / 前受金 10,000
金額は一人分ずつ入力する必要はなく、合算額で結構です。
科目「前受金」が存在しない場合は、科目設定で追加できます。
(3) 年度初の振替
【例】2021年4月1日、前年度に受領していたイースター献金10,000円を今年度分に振り替えた。
次年度用のファイルに以下の仕訳を入力します。
前受金 10,000 / 特別献金(イースター) 10,000
補:氏名を次年度の献金報告に掲載する場合
上記の処理が標準的ですが、これを行った場合、献金報告などでは、献金された方のお名前は前年度(上記の例では2021年3月分)に掲載されます。お名前を次年度の献金報告(上記の例では2021年4月分)に掲載したい場合は、以下のように処理をします。この方法の場合、受領時に献金された方のお名前・金額を別途メモしておく必要があり、すこし手間は多くなります。
(1) 受領時: 現金 1,000 / 前受金 1,000 (この時点では氏名を記録しない)
(2) 年度末の振替:なし
(3) 年度初の振替:前受金 1,000 / 特別献金(イースター) 1,000 (この時点で氏名を記録)※
※この処理は、前受金 10,000 / 現金 10,000 のように、前受金の合計額をいったん現金に戻したうえで、現金 1,000 / 特別献金(イースター) 1,000 とすれば、伝票形式で入力できるので楽になり、会計の整合性も保てます。