通常会計(一般会計)の他に、特別会計を設けている場合、会計間の資金移動が発生することがあります。ここではその仕訳の方法を解説します。「口座間移動あり」の場合が比較的多いかと思います。
下のように、預金の口座を、通常会計と特別会計で分けている場合です。
この場合、通常会計用の口座から特別会計用の口座にお金を移動すると、同時に、通常会計から特別会計へ資金を移動することになるため、2行の仕訳を行うことになります。
【例】通常会計用の口座から、会堂建築会計用の口座に、100,000円を移動した。
仕訳は下のようになります。「振替」タブで入力します。
通常会計からの出金と、特別会計への入金の仕訳を同時に行う形になっています。
「他会計へ繰入」「【会堂】他会計より繰入」は、「特別会計へ繰入」「【会堂】通常会計より繰入」などの科目でも問題ありません。これらの科目を用意していない場合は、科目設定で科目の追加を行います。
もしくは、下のように仕訳をしても、同じ結果になります。どちらでもわかりやすい方法で結構です。
こちらは、会計間移動の仕訳に加えて、口座間移動の仕訳も行う形になっています。
下のように、預金の口座を、通常会計と特別会計で分けている場合です。
この場合、会計間の移動はありますが、口座間で移動する必要はないので、仕訳は1行になります。
【例】「通常会計」から「会堂建築会計」に100,000円を移した。
※両会計は同じ銀行口座を使っているため、預金の移動はない。
仕訳は下のようになります。口座間移動がないので、会計間移動の仕訳だけを行う形になっています。