退職金の仕訳
退職金に関する会計処理と、ナルドの壺の使い方をまとめました。処理方法は教会によって異なり、下記は一例です。これらの仕訳を、定型仕訳として登録しておくと便利です。
前提
以下の仕訳例は、次の1~3を前提としています。
退職金積立は、一般会計とは別の口座を用意して行っている。
退職金積立は、教会が負担している。
退職金積立は、支出科目「退職積立支出」と、負債科目「退職積立金」を使って行っている。
それぞれ、別の方法もあります。
一般会計と同じ口座で扱うこともできます。同じ口座の場合は、退職金積立時の「資金移動の仕訳」は不要になります。また、下の例では退職金積立用の口座を定期預金としています、普通預金でも仕訳は同様です。
牧師負担分がある場合、謝儀支払時に、退職積立の牧師負担分を支払額から差し引き、その分を「預り金(退職積立)」とします。退職金積立時に、この金額を追加します。
負債科目のかわりに、特別会計「退職積立会計」を設ける方法もあります。この場合、支出科目は「特別会計へ繰入(退職積立)」になります。
退職金の積立時
【例】退職金10,000円を積み立てた。普通預金(一般会計用)から10,000円を出金し、定期預金(退職積立用)に入金した。
以下の2行の仕訳を行う必要があります。
退職積立の仕訳:支出科目「退職積立支出」として今期の支出を計上し、そのぶん、負債科目「退職積立金」を増やします。
(借方) 退職積立支出 10,000
(貸方) 退職積立金 10,000
資金移動の仕訳:定期預金(退職金積立用) を増やし、普通預金(一般会計用)を減らします。
(借方) 定期預金(退職積立用) 10,000
(貸方) 普通預金(一般会計用) 10,000
両者をあわせると、以下の仕訳になります。仕訳入力フォームの[振替]タブで入力します。
1行ずつ、別々の仕訳として入力しても結構です。
左右の組み合わせを変えて、退職積立支出と普通預金(出金)、定期預金(入金)-退職積立金、という2行または2つの仕訳にしても結構です。
入力後、仕訳を選択している状態で [定型仕訳に登録] ボタンを押すと、定型仕訳として登録できます。登録すると、次回以降簡単に入力できます。
退職金の支払時
【例】退職金1,000,000円を退職積立用の定期預金口座から支払った。
仕訳は次のようになります。退職積立金・定期預金をそれぞれ減らします。
(借方) 退職積立金 1,000,000
(貸方) 定期預金(退職積立用) 1,000,000
仕訳入力フォームの[出金]タブで入力できます。