技術仕様

ここでは、Excel および VBA(Excelのマクロ言語) になじみのある方を対象に、「ナルドの壺」の仕様について解説します。データのインポート、エクスポート等にお役立てください。

データの所在

インポート/エクスポートの主な対象になるシートは次のとおりです。

  • DB:仕訳データが保存されています。

  • 名簿:名簿データが保存されています。

  • 科目:会計・科目・明細のリストです。

その他、下記のシートにユーザのデータがあります。レジストリや外部ファイル等は利用していません。

  • C表:新しく追加した科目など

  • 財産台帳:基本財産など

  • 定型仕訳DB:登録した定型仕訳

  • その他の設定:各種の設定項目

DB

「ナルドの壺」では仕訳データを[DB](データベース)シートで管理しています。仕訳帳・元帳・献金元帳・各種の会計書類は、表示するたびにDBから生成されます。 DBシートを表示するには、メインメニュー[設定をする]→[高度な設定]で[保護解除してすべてのシートを表示]ボタンを押します。

  • 仕訳帳シートの保護を解除してセルを修正しても、仕訳データには反映されません。

  • DBシートを直接編集すれば、メニューやフォームを介することなく、直接データを編集したりコピーしたりできます。 書式が異なると動作しなくなりますので、必ずバックアップを取ってから行ってください。

名簿

名簿のデータは、シートで直接管理しています。 大量の名簿データを編集する場合は、名簿のシートの保護を解除して直接編集すると便利です。が、下記の点にご留意ください。

  • 列の位置、開始行は変更できません。

  • 空行があると、それより下は認識されません。

  • 書式(フォントや文字サイズは自由に変更できます。

科目明細

科目設定シートはソフトの動作に大きく影響するため、書式を厳密にる必要があります。なるべく「追加」「修正」「削除」「移動」ボタンから設定を行うことをおすすめします。

  • 会計:(A列)「会計」、(B列)特別会計の正式名称、(C列)特別会計の略称。【 □□ 】(すみつき括弧)は特別会計を表す特別な文字です。その特別会計に属する科目の先頭には、必ずつけなければいけません。またそれ以外のところで【】を用いることはできません。

  • 科目:(A列)科目の分類、(B列)科目名、(C列)(空白)。

  • 明細:(A列)(空白)、(B列)属する科目名、(C列)明細名。「月定献金」の科目には、「1月分」~「12月分」および「過年度分」「次年度分」という明細が自動的に追加されます。これらは科目・明細シートには表示されません。

  • 分類次の値以外の値が入っていると正しく動作しません:「現金預金」「資産」「負債」「正味財産」「収入」「支出」「献金」「月定献金」。現金預金→資産→負債、収入(献金,月定献金をふくむ)→支出の順に表示されます。「現金預金」は資産として、「献金」「月定献金」は収入として扱われます。

  • C表:入力可能なのはC表に記載されている科目名のみです。経常/経常外は、C表科目を設定していると、そこから自動的に判定されます。(例:「委員会支出」→C表科目「各部支出」→「経常外支出」と判定)

  • シート保護&自動書式:自動的に設定されるのは、科目・明細・会計の順序(同一科目[会計]の明細[科目]は続けて並べる)、セルのロック、罫線、網掛け、一部のコメントです。正しく書式が設定されない場合、科目・明細・会計の入力形式をご確認ください。